2016年08月16日

海辺の町 考

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「Go!Go!レゴトレイン!」イベントで登場した地中海沿岸をイメージした海辺の町。
どこにでもありそうな、でもここにしかないというレゴの町です。

建物だけで総勢7名、トレインまで含めると13名、決して一人ではできない町並みは大きなレゴタウンにもひけをとらない立派なものになったと思います。

先方からの依頼は

 ・”欧州の町並み”を再現してほしい
 ・手持ちのパーツでできるもの(別途パーツ代はなし)
 ・レイアウトは当初180x90cmというギリギリのもの
  (レゴトレインのカーブレールは最小半径40cm程度必要)

でしたので、ギリギリのレイアウトにいかに詰め込むかがポイントでした。

地中海料理の店の前ということで”欧州の町並み”=”地中海沿岸の町並み”にしたほうがいいのは間違いなく、どうせ一から組むならと”地中海沿岸にあるような町並み”を目指してデザインを考えました。

ただいかんせん最低限のサイズなので、180x90cmの中に再現できる町並みのサイズをポッチ幅換算で割り出し、さらに建物の幅の最大公約数をはじきだしました。
(何度か打ち合わせを行い、最終的には180x90cm x2をL字に配置することになり、レイアウト自体は倍増しましたが町の部分のサイズは当初の予定通り180x90cmに収まるようにしています。レイアウトが広がったぶんは待避線にまわすことを考えていたためです。)

狭いレイアウトでは16x16ポッチのハーフモジュールの建物を使うことが多いですが、これだとかなり大味になる(建物の数が少なくなる)ので、前述のように計算によって求めたのが今回の12幅という規格です。
1980年代のレゴによくあった12幅、ただし昔のレゴにはあまり見られなかった二階建てをあえて採用。

これは昔のキットのような簡素な建物を並べたのではこれまた内容的にスカスカになる、かといって今の大きさの建物では背が高くて暗い、かわいさをスポイルせず、かつボリューム感のあるものということを考えた結果でした。

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小さい建物とはいえ二階建て、しかも中央広場から左右に広がるレイアウトでは最低24軒必要となり一人では到底用意できず。
関西LT会のメンバーに2軒以上組んでもらえるようにお願いして組んだのが、今回の海辺の町です。

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また屋根の色はエンジ色をベースに茶系で統一することで地中海沿岸にありそうな建物に仕上がりました。
しかしこれを平坦な地面に並べたのではそれらしくは見えません。

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そこでエースくんのパパにお願いして京都国際会館で使った断熱材をカットしたものを重ねて緩やかな起伏を表現しました。
そこに建物を左右2軒ずつ並べていって、狭い島に小さい建物がひしめきあっているようにしました。

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美しい町並みは多くの観光客を呼び、一番奥の岬には大聖堂が建ち、その横には灯台があるという実際ありそうなシチュエーションをイメージできると思います。

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地面の高さを抑えることでトレインが駅に入ってきた際、断熱材の面が目立たず、自然に見えるということも考えました。
当初は断熱材に白い布地をかけようという計画でしたが、設置してみるとこのままのほうが自然なイメージだったのでそのまま展示する形になりました。

町自体は家がメインなので買い物は向かって左側奥にある広場か、駅前に立つ市で行い、海辺ということもあって漁船もありともりだくさん。

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中央に噴水があることで町の中心から光が入るという景色も、実際どこかにありそうで、見る側も町に引き込まれるようなレイアウトを目指しました。

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海辺を走って町に入る貨車はそれだけで気持ちが盛り上がってきます。


構想から数ヶ月を費やし、さらにみんなに建物を送ってもらい、前日に建物を並べてだいたいのイメージを確認、当日になって全部をあわせるという作業を経て、ようやく完成しました。

それもたった3日間しか存在しない海辺の町でしたが、細かいところまで考え、またたくさんのビルダーの思いが詰まった作品がそこに並ぶことでより生きた町になったように思います。
小さいレイアウトなのにしごく贅沢な、そして関西LT会渾身の海辺の町でした。

いつかまた訪れることができたらと僕自身、思い出の町になりました。
posted by かう゛ぇ at 07:00| 京都 ☀| Comment(2) | レゴ 家・建物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「Go!Go!レゴトレイン!」イベントお疲れさまでした!
素敵な街並みに毎回引き込まれました。

いつかレゴで街を作ってみたいなぁと思っていて、候補地がこどもの3段ベットの下段(中段の下から引き出すミニベット)なのですが、サイズが今回の港町の180×90に近いです。こんなに見ごたえのある街を作れるんですね。画像を食い入るように見ています。

毎回設置するのは大変だったでしょうが、微妙に変わるレイアウトも同じ町の違う小道に入ったようで楽しそう。観光に来たミニフィグ達の「でも坂の上の大聖堂を目指して歩けば迷子にならないよ」なんてセリフを想像してしまいます。

那須ハイランドパークの展示は素晴らしい建物に圧倒されて何時間も見て最後酔ったような気分になりました。できれば何日も通って建物一棟一棟をじっくり見たかったなぁと思います。
「Go!Go!レゴトレイン!」イベントはきっとゆったり眺めて、電車が何周しても飽きないで楽しめるイベントだったでしょうね。画像も良かったですが、絶対実際に街全景を見たほうが何倍も素敵だったと思います!

たくさん書きたいことがあって落ち着いてからコメントしようと思っていましたが、やはり長くなってしまいました。
「レゴで町づくり」もとてもとても参考になって楽しかったのでまたそちらでもお邪魔します。長居してすみません。


Posted by げらこ at 2016年08月25日 12:06
>げらこさん
個々はかなり小さいですし、シンプルすぎるくらいの家ですが、並べるとそれらしく見えるというのは町並みの妙といったところかと。
また当初計画になかった花壇をエースくんパパが即興で作ってくれたことで、文字通り花を添える形になって、さらに町がよくなりました。

ブリックファンタウンよりも今回のイベントが優れていたのは”レゴトレインが走る町”だったという一点に尽きると思います。
これはある意味、トレイン勢の悲願であり、今回はそれもあって「Go!Go!レゴトレイン!」と銘打ってのイベントでした。

決して広くないスペースでしたが、そこにできるかぎり詰め込みましたので、来場者の方には楽しんでいただけたと思います(^^
Posted by かう゛ぇ at 2016年08月25日 14:35
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